Takuya Kawanishi

1. イントロダクション

1.1 材料設計・製造のための基礎的表面科学

表面科学の扱う範囲は広い

  • 界面: 2 つの相の境界

  • 表面: 特に, 気相との界面

  • 表面物理

  • 表面化学

  • 表面科学, という名の講義, 教科書もバラエティに富む.

この講義の位置づけ

  • 参考書: 水や高分子・生体膜などのソフトマターの表面現象に重点

    • ブット・グラフ・カペル界面の物理と化学, 丸善, 2016

  • この講義自体: 材料の設計・製造への応用を考えている.

  • 化学工学で必要な表面・界面の基礎を学ぶ

回数

日付

内容

備考

1

10/4

イントロダクション材料と界面

2

10/11

液体表面

3

10/18

表面の熱力学

4

10/25

電気二重層 1

5

11/8

電気二重層 2

6

11/15

表面力

7

11/22

接触角現象と濡れ

8

11/29

補足・定期試験

注意

  • 講義のスピードはかなり速い.

  • 物理・数学が苦手な人には, かなり厳しい.

  • 量子力学的取扱はほとんどない(これよりは大きいスケールの現象が中心).

  • すべてを理解しようとせず, 例題, 練習問題(宿題)をコツコツこなしていく.

    • そのうちにいろいろと分かってくる.

参考書

  • 事実上の教科書だが, 高価なので, 買う必要はない.

  • 図書館に英語版のオンライン版電子書籍(ただし旧版)を入れてもらった.

    • Butt, Graf, Kappl, Physics and Chemistry of Interfaces, Wiley, 2003.

    • 金沢大学内から(あるいは vps で?)使用可(同時アクセス制限なし).

    • ログインの仕方は各自調べてください

  • 図書館に日本語版を 3 冊用意してもらった.

    • ブット・グラフ・カペル界面の物理と化学, 丸善, 2016

    • 日本語版は第 3 版

  • 英語版へのリンク(金沢大学から) https://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/sfx1000000000019414

講義資料

  • アカンサスポータル, LMS

講義ノート

http://t-kawanishi.w3.kanazawa-u.ac.jp/lectures/lecture_notes/surface_science/index.html

  • ほとんどブット・グラフ・カペルに準拠

  • どのような講義になりそうかの参考に.

  • 数式に圧倒されないように.

    • 数式はブット・グラフ・カペルに倣って結構丁寧に書いてある.

    • この講義で数式をすべて理解する必要はない.

成績評価

  • (70)% 学期末試験

  • (30)% 宿題、レポート

  • レポートは提出重視

  • 試験は持ち込み可, スマホ使用は不可